電動アシスト自転車は、移動手段です。そして、乗り物です。電動アシスト自転車の最大の特徴は、人が自転車を漕ぐ力を補助してくれることです。人が自転車を漕ぐ力をアシストしてくれると言いますが一体どれ程補助してくれるのでしょうか?アシスト力最大で、人力:1に対して、電動アシスト自転車の補助力:2と法律で定められています。この走行補助力の特徴は、どんな場面で役立つか性能から考察してみます。
電動アシスト自転車の走行補助力の特徴
電動アシスト自転車の走行補助力の特徴としては、下図のような特性が法律として制定されております。
解説すると、アシスト力最大で、人力:1に対して、電動アシスト自転車の補助力:2となります。これは、上図にあるように時速10km/h未満の時における最大補助力となります。よって、最大で、人の力1に対して、電動アシスト自転車のモーター動力による補助力2で走行を補助してくれるわけです。また、時速10km/h以上から24km/hまで、電動アシスト自転車のモーター動力による補助力はどんどん減少していってしまいます。そして、時速24km/h超えた時点では、電動アシスト自転車のモーター動力による補助力は0になります。時速24km/h超えでは、完全に人力だけで漕がなければならず、ただの重い自転車となりますので、高速走行したいのであれば、通常の自転車の方が良いかもしれません。大手電動自転車メーカー(ブリヂストン、ヤマハ、パナソニック)では、上図のような電動アシスト自転車の補助力が、最大補助力となっております。大手メーカーでは、バッテリーのエネルギー消費量を考え最大までアシスト力を使わずより少ない力で最適なアシスト力を実現している場合もあるようです。
電動アシスト自転車の走行補助力の性能を踏まえて、どんな場面で役立つかを考察
電動アシスト自転車の走行補助力は、自転車が低速走行している時に最大の補助力を発揮してくれます。そして、高速走行になればなる程ほぼ普通の自転車と変わらない状態に移行してくるという特徴があります。どんな場面、シチュエーションで、電動アシスト自転車の走行補助力が役立つか考えてみます。
電動アシスト自転車の走行補助力は、発進・走り出し時にとても楽で、快適
電動アシスト自転車の走行補助力は、時速10km/hより低い場合に最大のお仕事をしてくれます。その特性は、走り出し、発進時の速度0km/h~微速部分で、もっとも人間を助けてくれて、快適で楽な走り出しや発進を実現してくれます。
電動アシスト自転車の走行補助力は、発進・停車を繰り返すような道の移動時に楽で、快適
電動アシスト自転車の走行補助力は、発進・走り出し時にとても楽で、快適です。ということは、通勤、通学、幼稚園の送り迎え、旅行、運動する道で、移動時に信号が多い、見通しの悪い十字路が多いなど発進・停車を繰り返すような道の移動時には、最大のパフォーマンスを発揮してくれるに違いありません。
電動アシスト自転車の走行補助力は、上り坂を上るときに容易な登坂を実現
電動アシスト自転車の走行補助力は、低速で威力を発揮します。通常、上り坂を上るときに高速で登坂できる人など自転車競技の選手か何かでない限り無理でしょう。一般人であれば、上り坂を自転車で上る時は、必ずと言ってよいほど低速走行になると思います。低速走行時に人力を補助する機能が最大化する電動アシスト自転車は、正に坂道を登る時に、容易な登坂を実現してくれると考えられます。
電動アシスト自転車の走行補助力は、低速をキープすることで最大の効果を発揮する
電動アシスト自転車の走行補助力は、時速10km/hより低い場合に、アシスト力が強く、時速10km/h~24km/hで徐々にアシスト力が弱まり、24km/h越えで、アシスト力が0になってしまいます。よって、電動アシスト自転車の走行補助力の恩恵にあずかるためには、低速をキープして走行するのが良いかと思います。時速10km/hまでで、走行するのが最もアシスト力のお世話になれそうではありますが、時速20km/h程度までであれば十分に人力だけではない、モーター補助力という特徴を味わえるかもしれません。いづれにしろ時速24km/h越えで高速走行すると通常自転車と変わらず、車体が重いので、普通の自転車よりも不利かと思われますので、電動アシスト自転車のパフォーマンスを十分に堪能するのであれば、低速走行をキープして自転車を漕ぐのが良いと考えられます。しかし、電動アシスト自転車のアシスト機能を使い過ぎるとバッテリー切れが早まってしまうというデメリットも考えらえます。
電動アシスト自転車の走行補助力の特徴|どんな場面で役立つか性能から考察のまとめ
1.電動アシスト自転車の走行補助力は、発進・走り出し時にとても楽で、快適である。
2.電動アシスト自転車の走行補助力は、発進・停車を繰り返すような道の移動時に、最大のパフォーマンスを発揮してくれる。
3.電動アシスト自転車の走行補助力は、上り坂を上るときに容易な登坂を実現する。
4.電動アシスト自転車の走行補助力は、低速をキープすることで最大の効果を発揮する。